バルチック海運指数でS&P500指数の未来予測!

バルチック海運指数とS&P500

世界の経済動向を予測するためには、いくつかの重要な指標が存在します。

その中でも、バルチック海運指数は経済や株価の先行指標として重要な指標です。

「先行指標(Leading Indicator)」とは、経済の動向を予測するための指標や要因のことを指します。経済は複雑で多くの要因に影響されますが、これらの要因の中には将来の経済状況を先取りして示唆するものがあります。

上グラフは、2019年-2023年のS&P500指数とバルチック海運指数を重ねた図です。

▶S&P500指数とは?

インデックス投資は10年20年30年という長期に渡って投資していくことを前提に行うことが推奨されますが、その長い期間中に必ず起こる急騰と急落のタイミングが大まかに予想できていれば、狼狽売りなどをせずに済む可能性も高められます。

今回の記事では、バルチック海運指数とS&P500指数の関連性について示し、なぜこれらの指標が経済の未来を予測する上で重要なのかを解説します。

S&P500系投資信託-価額予測と共に、投資先の検討等の参考にしてください。

バルチック海運指数って何?

バルチック海運指数はS&P500指数に先行しているということは分かりました。

さて、そもそもバルチック海運指数とは何で、その指数はどのようにして決まるのでしょうか。

バルチック海運指数とは何か。

バルチック海運指数って何で、どのようにして決まるのでしょうか。

「バルチック海運指数」(Baltic Dry Index, BDI)は、ロンドンにある「バルチック海運取引所」が算出・公表しているものです。

バルチック海運取引所(Baltic Exchange)

この指数は、世界各国の海運会社やブローカーなどから運賃や用船料を聞き取って算出したものです。1985年1月4日の数値を1000として算出されていて、国際的な海上運賃の指標となっています。株式市場でも、海運会社の株価に関係があるため、経済や商品価格の前兆として注目されています。

バルチック海運指数はいつ発表されるか。

バルチック海運指数は、毎営業日のロンドン時間13時(=日本時間22時、サマータイム期間中は21時)に発表されます。

バルチック海運指数をリアルタイムでチェックしたい人は、22時頃にチャートを確認してみるといいでしょう。

バルチック海運指数のチャートはどこで見ることができるのか。

Bloombergではバルチック海運指数のチャートがリアルタイムに更新されています。

最新のBloombergサイトよりチェックしてください。

▶ Bloomberg バルチック海運指数チャート

バルチック海運指数とS&P 500の関係

「バルチック海運指数」と「S&P500指数」は、まったく別の市場を示すものですが、互いに影響し合っています。

つまり、バルチック海運指数が高まるということは、商品の需要が高まっているということになるので、その商品を扱っている企業の業績が上がり、S&P500に組み込まれている企業の株価は上がり、S&P500指数が上昇する、というわけです。

そのために、バルチック海運指数とS&P500指数は経済活動の指標として注目されています。

投資家は、両者の動きを観察することで、市場の状況を把握し、投資判断を行うことができます。

S&P 500指数はバルチック海運指数より約30~80日先行している

記事冒頭のグラフでも示されたように、山と谷が30~80日程の時間差で見事に重なります。

つまりバルチック海運指数で山(もしくは谷)が来れば、その約30~80日後に山(もしくは谷)が来たケースが多かった、ということです。

正確な情報とタイミングは投資において極めて重要です。

バルチック海運指数の上昇は、世界の貿易活動が活発である兆候として受け取ることができます。これは、経済の回復や成長の前兆となることがあります。逆に、バルチック海運指数の急落は、世界経済に暗雲が立ち込める可能性を示唆します。

バルチック海運指数を活用する方法の一つは、S&P500系投資信託を購入する際にバルチック海運指数の動向を参考にすることです。

バルチック海運指数の急上昇は、しばしばS&P500指数の上昇と先行して現れるため、投資家は市場の動きに敏感に反応することができます。特に、急落や急騰の前兆を感じた場合、リスク管理の観点から投資戦略を調整できるでしょう。

バルチック海運指数は、経済の先行指標として投資家に有益な情報を提供することがあります。その30~80日の先行予兆を活かし、投資の見通しを立てる際には、バルチック海運指数の動向をチェックすることを検討してみてください。

近い未来の基準価額の予測

バルチック海運指数の活用は比較的遠めな30~80日後の景気の動向予測や、S&P500指数の上がり下がりの予測に役立つという話をしてきました、では近い未来の予測はどうしたらいいでしょうか?

それには公式発表の12時間前に価額の予測を出している[S&P500系投資信託-価額予測]をご活用ください。安値買いをコツコツ積み上げていくのに役立ちます。

▶S&P500系投資信託-価額予測

ただし、海外企業に投資するS&P500系投資信託は購入申し込みの翌営業日が約定日となるので、購入計画には注意が必要です。

大きく価額が下がった日に購入申込すべきかどうか。もし次の日も下がったら安値買いは成功しますが、それ以上に上がってしまったら旨味が大きくありません。[3桁下落した日の翌日も下落した日の割合]を参考に、連続下落はどのくらいの割合で起こってきたかを確認し、参考にしてください。

3桁下落した日の翌日も下落した日の割合

その他、曜日ごとの下落・上昇の傾向もまとめていますので、併せてご確認ください。

▶投資信託価額の曜日ごとの上昇/下落の傾向

はっぱ太郎

急落・急騰の前に投資判断を行い、賢明な投資を目指しましょう!!

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この記事は投資行動を推奨するものではありません。

価額予測を活用する上で知っておきたい基礎知識