投資信託の価額は、その投資信託に詰め合わせされている銘柄の株価に連動して決定されていて、1日に1回更新されます。
当サイトでは次の価額がいくらになるかを予測する、「S&P500系投資信託 価額予測」を市場が動いてる日は毎日行っています。
そこで本記事では、投資信託には曜日ごとに上昇/下落の傾向があるのかどうかをご紹介していきます。
上昇/下落の曜日別傾向は何に使えるのか。
上昇/下落の曜日別傾向を知っておくとどんな良いことがあるのかですが、ずばり、曜日ごとの傾向は「投資信託をより安く取得したい」という時に参考にできます。
「S&P500系投資信託 価額予測」を利用することで、投資信託を安く取得する可能性が高まりますが、「「基準価額予測」でS&P500系投資信託を安く買う方法」で解説している通り、購入注文日の価額と実際に買う価額は異なってきてしまいます。
具体的には、購入注文をした翌営業日の価額が取得価額となります。
つまり、「購入注文日の翌営業日が下落する傾向が高い曜日であれば、よりお得に投資信託を取得できる可能性がある。」
ということです。
参照する期間と銘柄
[期間]
2021年6月28日〜2022年11月23日(本記事執筆時現在)の348日間。
投資信託は日本とアメリカの市場が休場の日は変動がありません。
価額予測は変動がある日のみ行っています。
※今後、データが溜まってきたら、また更新していきます。
全ての予測は下記にアーカイブされていますので、ご参照ください。
[銘柄]
下記の3つの銘柄の上昇/下落の傾向を確かめます。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500
- eMAXIS S&P500インデックス
この3銘柄は全てS&P500値に連動しているため、 eMAXIS Slim 米国株式が上昇ならSBI・V・S&P500もeMAXIS S&P500インデックスも上昇ということになります。
それを踏まえ、下記の段落ではこれらの銘柄の価額が上がった日と下がった日の回数を算出し、表とグラフにまとめましたものを載せていきます。
曜日ごとの上昇/下落の傾向
曜日ごとの上昇/下落の回数の傾向は下表のようになります。
曜日 | 上昇日(回数) | 下落日(回数) | 上昇日割合 | 下落日割合 |
---|---|---|---|---|
月 | 37 | 30 | 55.2% | 44.8% |
火 | 38 | 34 | 52.8% | 47.2% |
水 | 37 | 34 | 52.1% | 47.9% |
木 | 40 | 29 | 58.0% | 42.0% |
金 | 37 | 32 | 53.6% | 46.4% |
総計 | 189 | 159 | 54.3% | 45.7% |
今回の分析では下記のように出ました。
■ 最も上昇が多かった曜日(回数):木曜日
■ 最も下落が多かった曜日(回数):火曜日と水曜日
[補足]全曜日共通で上昇日のほうが多くなっていることがわかります。
下グラフは、曜日ごとの上昇/下落の割合を表しています。
このような分析から、月曜日・火曜日に価額が大きく下落しそうと予測できたケースでは、他の曜日よりも比較的お得にS&P500系投資信託を獲得できる可能性がある、と言えます。
(月曜に購入注文→火曜の価額で取得、火曜に購入注文→水曜の価額で取得。となるためです。)
ただ、曜日ごとにそれほど大きな違いがあるわけではないので、今後の更新によっては「最も上昇/下落しやすい曜日」は変わってくる可能性はあります。
注意してご活用ください。
価額予測を活用する際のポイントや注意事項
価額予測を活用して購入注文する際のポイントや注意事項を、下記にまとめましたので併せてご参照ください。
まとめ
今回の記事のまとめです!
- 価額予測を用いる際、どの曜日が下落する傾向があるか知っておくと参考になる。
- 上昇する傾向が多めなのは木曜日。
- 下落する傾向が多めなのは火曜と水曜日。
- 価額は全体として上昇傾向である。
それぞれの情報を上手く活用し、効率的な資産運用を行っていきましょう!