「投資信託の価額が大きく下落(3桁下落)するという予測があった場合、次の日買っても大丈夫なの?」
という疑問にお応えする記事になります。
当サイトではS&P500投資信託の系価額予測を開場日には毎日行っています。
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公式発表の12時間ほど前に予測できるので、投資信託の売買に便利ですが、注意が必要です。
それは「購入注文をした翌営業日の価額が、購入価額になる」ということです。
上図のように、大きく下落が予測された日は安く購入できる可能性のある日なのですが、もし次の日に価額が上昇してしまっては旨味が大きくありません。
→ [注意]海外市場の投資信託は購入注文日の価額で買えるわけではない
当サイトではほぼ毎日、S&P500をベースとした投資信託の価額の予測を行っています。 → S&P500系投資信託の基準価額予測 この記事では、投資信託の基準価額予測の活用することにより「より効率的に資産を増やせ[…]
そこで本記事では、100円以上下落した日、つまり3桁下落した日と翌営業日の価額がどういう変動があったのかの傾向を軸に、お得に投資信託を取得できる方法をご紹介します。
計測期間 (算出に使った日数)
計測期間:338日
本サイトの価額予測をスタートさせた2021年の6月から本記事執筆時(2022年の11月)の内、土日祝日等の休場日を除いた338日を対象に傾向を見ていきます。
価額予測を続けていく中で、計測対象日も増え、見えてくる傾向も変わってくる可能性がありますので、計測日が溜まり次第本記事は更新していきます。
単日下落と連日下落はどちらが多いのか
まずはそもそも、3桁下落だけでなく全ての下落日を対象に、単日下落と連日下落はどちらが多いのか確認しておきます。
下記のように、1日だけ下落した日と、2日以上連続で下落した日をそれぞれブロックとして、単日下落ブロックは何個あるのか連日下落ブロックは何個あるのか、そしてそれらの全体の割合はいくらか、を算出します。
単日下落:1日だけ下落して次の日は上昇した日
連日下落:2日以上連続で下落した日
単日下落ブロックと連日下落ブロックの数をカウントしたところ、、、、
単日下落ブロック | 連日下落ブロック | |
---|---|---|
回数 | 38回 | 43回 |
割合 | 46.9% | 53.1% |
上表のように、連日下落ブロックの方が多くなりました。
連日下落ブロック53.1%がとなっていることから、連続して下落する程度の方が若干多い
と言うことができます。
3桁下落した翌営業日も下落した日の割合
ここで大事なのが、「投資信託の価額が3桁下落した翌営業日の下落した割合」です。
結果から言うと下表のようになりました。
回数 | 全体の割合 | |
---|---|---|
3桁下落した日 | 99回 | 29.3% |
3桁下落した翌営業日も下落した日 | 48回 | 14.2% |
さらに、上表から以下のことも言えます。
3桁下落し翌営業日も下落した割合 | 48.5%(48/99=48.5%)
これらの数字から言えるのは以下の通りです。
- 3日に1回ほどの割合で3桁円下がった
- 3桁円下がった翌営業日の約半数がさらに下落した
この傾向は投資信託の買増し時の参考になると思います。
1年間で[3桁下落した翌営業日も下落した日]は何日?
3桁下落した翌営業日も下落した日は、「買増し」のチャンスです。
そんな日は1年間で何回くらいあるものなのでしょう。
- 3桁下落した翌営業日も下落した日:14.2%
- 2022年の開場日合計:244日
でしたので、244 x 14.2%= 34.7回/年 は、買増しのチャンスがあると言えそうです。
スポット購入を年間34.7回行ったシミュレーション
年間で34.7回ほど、お得に買増しできるチャンスがあるとして、そのタイミングで例えば50,000円/回の買増しをした場合、30,000円/回の買増をした場合、合計でそれぞれいくら買増しできるか計算した値が下表になります。
購入回数 | 購入額(1回につき) | 買増合計(年) |
---|---|---|
34.7回 | 50,000円 | 173.5万円 |
34.7回 | 30,000円 | 104.1万円 |
スポット購入のタイミングには注意が必要です。下記に注意事項等の基本的な内容をまとめていますので、併せてご参考にされてください。
まとめ
今回の記事のまとめです!
- 投資信託は連続して下落する日の方が若干多かった。
- 3桁円下がった翌営業日の約半数がさらに下落した。
- 1年間あたり34.7回程「3桁下落した翌営業日も下落した日」が訪れた。
投資信託の購入に“絶対”はありません。それぞれの情報を上手く活用し、効率的な資産運用を行っていきましょう!